獣の奏者エリン 第２５話「ふたりのおつかい」感想

　今回はなんと、ヌックとモックのメイン回！
エリンのそばにいると、カザルムで働いた二人ですが仕事の方は失敗ばかり
なのでした。その為、カリサからクビを言い渡されそうになります。

　モック、食堂で生徒たちに朝食を配りながら自分もつまみ食いしてしまいました。
つまみ食いを見つかり、慌てて飲み込もうとしてのどがつまりそうになったモック。
それを見たヌックが、慌てたのでテーブルがひっくり返って食材を台無しにして
しまいます。
　二人揃って、半人前の仕事もできないのかとカリサから言われるヌックとモック。ところが、ヌックは仕事は半人前でも食うのは３人前くらい朝飯前と言い、モックも５人前はいけると言いだします。
　笑っている二人に、このままではクビだとカリサ。
本気になれば仕事ができると言うヌックとモックに、カリサは仕方なく買い物を
頼みます。

　小粒金５枚と言う大金が入った袋を手に、買い物に出かける二人。
ヌックは、お金の袋をモックの笠の中に入れます。

　町へ来たヌックとモックは、医術師の元へ連れて行ってほしいと言う、
腹痛で倒れていたおじいさんを助けます。ところが、その時モックは慌ててヌック
を追いかけて転び、お金の入った袋を落としてしまいました。

　おじいさんを医術師の元へ連れて行った後、お金を失くしたことに気づいた二人。
大慌てであちこち探し回りますが、袋は見つかりません。
おまけに、モックが袋があったと飛び込んだ先は怖そうな男たちが賭けごとを
している場所。驚いて飛び出すヌックとモック。

　いくら探してもお金は見つからず、二人は途方に暮れてしまいます。
町を離れた二人、観客の前で芸を見せる旅芸人を見かけました。
それを見たヌックは、自分たちも同じ方法でお金を集めることを思いつきます。
先ほどの旅芸人がやっていた布をかぶせた相方を手品で消してしまうと言う、
芸をやろうと思いついたのです。
　ところが、隠れたつもりのモック、茂みからお尻だけ見えていて、
まさに頭隠して尻隠さずの状態。予想通りでしたが、二人がケンカを始めたら
去って行ったお客さんたちが戻って来たのは笑ってしまいました。

　そこに、さっき町で会った賭けごとをしていた男がやって来ます。
驚くヌックとモックですが、男はおいしい仕事をさせてやろうと畑の雑草を抜く
ように言います。抜いてくれたら、たっぷりお礼をするとの言葉にヌックとモックは、恐ろしく広い畑の雑草を抜き始めます。

　あまりの広さに諦めかけた二人ですがエリンのことを思い出し、
エリンの為に頑張ろうと全力で雑草を抜き、やっと終えることができました。
　男から約束のものだとお礼をもらうヌックとモックですが、
なんと袋に入っていたのは大量のサツマイモ。男が言っていた金色とは、
割ると見えるサツマイモの金色のことだったのです。
　オチが、サツマイモとは驚きました。確かに金色と、思わず納得です。

　がっかりしたヌックとモックですが、エリンの所へ戻ろうとカザルムへ帰ります。
カザルムへ戻ると心配したエリンが門の所で待っていました。
　その後ろからあの腹痛で道に倒れていたおじいさんがやって来ます。
おじいさん、実は昔教導師をしていたのでした。お礼を言いに、カザルムへ
来たのです。でも、どうしてヌックとモックがカザルムから来たとわかったのでしょうか。
　カリサに、お金のことを言おうとしたヌックとモックですが、
カリサからお金ならここにあると袋を見せられます。
　落としたはずのお金があったので、おじいさんが拾って届けたのかと思いましたが違いました。ヌックとモックが、落とした袋にはお団子が入っていたのです。
二人は間違って、お団子の入った袋を持って出て行ったのだとカリサ。
　お団子とお金を同じ色の袋に入れて、並べて置いておくのも紛らわしい気がしますよ。

　ヌックとモックは、追い出されずに済んでこれからもカザルムでエリンを
見守って行くのでした。

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