獣の奏者エリン 第50話(最終回)「獣の奏者」感想
リアルタイムでの最終回放送から1か月以上もたってしまいましたが、
やっと最終回の感想を書くことができました。まだ、総集編もありますけどね。
本編は終わってしまいましたが、総集編と再放送は放送中なので本当の最終回はまだ少し先になります。
去年の1月から始まって、あっという間に12月を過ぎてしまいました。
1年もののアニメを見ていると、ホントに1年って早いなと感じてしまいます。
今回は、最終回らしくOPも特別映像。
大空を舞うたくさんの王獣は、未来のリョザ神王国を表しているのでしょうか。
セィミヤが青旗を掲げ、喜びに沸く大公軍。
ところが、予想外な伏兵が潜んでいました。ヌガンが、闘陀を率いてシュナンは
逆賊だと襲って来たのです。
そう言えば、ヌガンは昔からダミヤを慕っていましたよね。
ヌガンの闘陀軍には、印がありませんでした。
ハルミヤの御座船を襲った闘陀を率いていたのも、ヌガンだったのでしょうねえ。
イアルの調査でも、ヌガンまではわからなかったようです。
シュナンを助けるため、エリンはリランに乗って飛び立ちました。
「リラン、行って!あの人のところへ!」
リランに命じるエリンですが、リランは音無し笛を気にしているようでした。
それでも、エリンを信じて大空を舞います。
シュナンに迫る、ヌガンの闘陀軍。
味方の大公軍はなぜか、誰も来ません。ヌガンの闘陀にやられてしまったのから?
「逆賊シュナン、覚悟!!」
ヌガンがそう叫んだ時、リランに乗ってエリンが来たのでした。
リランの出す音を聞いた闘陀たちは、次々と硬直して倒れて行きました。
大空を舞い、まっすぐに闘陀の群れに向かうリラン。
闘陀の血のにおいを嗅いだリランは、たちまち闘陀に襲いかかります。
初めて見た王獣が闘陀を襲う姿に、驚くセィミヤやシュナン。
ただひとり、ダミヤだけが不敵に笑ってましたが。ダミヤは、最後まで改心
することはなさそうですね。
そして、もう一人、リランに驚いていたヌガン。
「これが、王祖ジェのもたらした力なのか!」
ヌガンは、突然のことに呆然と眺めていました。
リランは、ずっと食事をしたいなかったこともあって、
余程お腹を空かせていたと思われ無心に闘陀に食らいついていました。
「もう、いいわ。リラン、やめて!
やめなさい。やめないと、音無し笛を吹くわよ!」
エリンは、そう言って音無し笛を口にくわえて見せます。
音無し笛を吹かれると聞くと、リランも闘陀に襲いかかるのをやめて
エリンの方を見ます。でも、まだ怒って唸っているリラン。
その時、シュナンがリランに襲われると思った大公軍の兵たちが、
リラン目がけて矢を放ったのです。
間一髪のところで、リランが飛び上がったので矢を受けずにすみました。
「リラン、あの人のところへ!行きなさい!」
シュナンを救うため、エリンはリランに命じます。
シュナンのところへ降り立ったリラン。
エリンは、急いでシュナンをリランに乗せます。
ところがシュナンがリランに乗り、エリンが乗ろうとした時、
兵の放った矢が、エリンの背中に直撃したのです!
背中に矢を受けたエリンは、その場に倒れてしまいました。
容赦なく次々と飛んで来る矢。
「行って!リラン、行きなさい!リラン!!」
エリンは叫び、首から下げていた音無し笛を外して見せたのでした。
エリンの姿を見たリランは、シュナンを乗せて飛び上がります。
「行きなさい!リラン!!」
不思議そうにエリンを見つめるリランに、エリンは音無し笛を見せて叫びます。
エリンがもう音無し笛を吹かないとわかったのか、
リランは静かに飛んで行きました。
「リラン…」
大空を飛んで行くリランを見送るエリンは、リランと過ごした日々を思い出して
いました。そして、とうとう力尽きて倒れたのでした。
「あなたのことが知りたくて、ただそれだけでいっぱいだった。
私は、あなたが幸せに生きる姿をまだ知らない。
野に返ったあなたが、どんな声で鳴くのかまだ知らない。」
エリンのリランへの思い。その時、ふと思い出したのはソヨンの声。
「生き延びて、幸せにおなりなさい。」
エリンは、どうなってしまうのでしょうか!?
リランが、シュナンを乗せてセィミヤの所に戻った頃、
闘陀の群れがエリンに迫っていました。
背中に矢が刺さったままのエリンでしたが、
「私は、生きたい!」と歩き出しますが、すぐに闘陀に追いつかれてしまいました。闘陀に囲まれて、絶体絶命かと思われた時リランがエリンを助けに飛んで来たのです。
エリンを助けてと叫ぶセィミヤの声で、エリンに迫る闘陀に気づいたのでした。
エリンを、優しく口にくわえて飛び立つリラン。
エリンをくわえて、リランは遠くへと飛び去って行きました。
「シュナン、私はあなたを受け入れます。でも、戦を嫌う心は決して失いません。」
セィミヤとシュナンも、無事に結婚できそうです。
ところが、幸せそうな二人の邪魔をする厄介な人がまだいました。
ダミヤです。エリンが落して行ったナイフを拾い、二人に襲いかかろうとするダミヤ。
ダミヤの前に飛び出したイアルは、ダミヤを斬ったのでした。
最後まで企みの塊だったダミヤですが、ついにイアルに倒されてしまいましたね。
後日談。
シュナンとセィミヤの結婚式。
一瞬でしたが、二人の生活も見てみたい気がしました。
そう言えば、ヌガンはどうなったのでしょうか。
ダミヤはいなくなりましたが、ヌガンはお咎めなし?
キリクは、旅の医術師をしていました。
前に見た時は、もうダメかと思いましたが助かっていたのですね。
ワダンとキリク、意外な出会いです。
そして、最後に登場した少年ジェシ。
なんと、エリンの息子です。ジェシが、見ていた王獣はリランの子アル。
アル、大きくなっててびっくりです。
「お母さん!!」
とエリンに駆け寄るジェシ。
ジェシを抱きしめるエリン。ジェシの父親って、誰なのか気になります。
やっぱり、イアルなのかな。ちょっと、ジェシの雰囲気がイアルに似てましたよね。
せっかくなら、イアルも出してほしかったです。
最後は、スキマスイッチの雫で終わり。と思ったら、エンディングは別にありました。
1年間見て来たエリンも、これで終了。
カザルムやほかの人たちのその後が見られなかったのが残念です。あのケガでエリンが助かったのは奇跡です。ナソンは、完全に忘れられてました。
続きを知りたければ原作小説の探求編と完結編を読むしかなさそうですね。
出演者、スタッフの皆さま、ありがとうございました。お疲れ様でした。
次回からは総集編です。
懐かしい場面を思い出しつつ、先を知っているのでまた見方も違って来ると思われます。
参加しています。応援して頂けると嬉しいです。
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こんばんは。
いや~、偶然ですねぇ、私もちょうど今週見終えたばかりなんですよ、エリン。
足かけ一年に及ぶ大作でしたけど、実に面白かったんじゃないでしょうか??
内容的には、かなり小難しいかったですけどねぇ。
国の定める掟、国同士の権力争い、獣との関係等々、到底簡単に答えの導き出そうにないものばかり・・・・。
私が思うところだと「ルール(掟)に縛られることなく、自ら考えて行動せよ」ってなところでしょうか?、この作品が示した答えってのは??
大罪を犯してまでエリンを助けたソヨンの行動、王獣規範にとらわれない王獣の育て方、シュナンやセィミアの英断等々から察するになんとなく・・・・そんな気がいたします、うまく言えないですが(笑)。
う~む、続き・・・・読んでみたい気がしますねぇ。
先日、近場の本屋に行ったら、新刊の2冊は目立つところに平積みになっていたので、かなり売れているんでしょう。
とは言っても、私、闘蛇編と王獣編も読んだことがないんです(笑)。とりあえず、そちらに目を通してからにしようかと。
投稿: 向日葵 | 2010年2月13日 (土) 22時43分
向日葵さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
エリン最終回、ちょうど見終えたところだったのですね!終わってしまったのは残念ですが、NHKの目指した21世紀のハイジ(でしたっけ?)になれたのではないかと思います。内容としては、やや複雑な部分もありましたが、エリンの成長を描いた作品という点では素晴らしい物語でした。
>「ルール(掟)に縛られることなく、自ら考えて行動せよ」
確かにそうかもしれないです。
掟も大事だけど、自分の考えはもっと大切だと伝えたかったのかなと思います。
私も、原作小説は読んでいないのでアニメとの違いも知りたいです。
投稿: ミルフィーユ | 2010年2月14日 (日) 18時22分
私は、獣の奏者エリンが好きです。闘蛇編と王獣編と探求編と完結編全部読みました。だから、探求編と完結編のアニメになって欲しいです。
投稿: 美由紀 | 2010年2月28日 (日) 12時39分
美由紀さん、こんばんは。
初めまして、管理人のミルフィーユと言います。
コメントありがとうございます。
原作小説、4巻すべて読まれたのですね。
私は原作は読んでいないのですが、探求編と完結編もアニメで見たいです。
アニメ化されるといいですよね。
投稿: ミルフィーユ | 2010年2月28日 (日) 19時03分